突発勝負
彼女の死については、何か書かねばならないかも知れないが、現状、うまくまとめることが出来ず、とはいえ、こういうことは時間をおくと間が抜けてしまうので、書くには書くが、ほんの思いつき程度にしかならないことはご容赦願う。
死の一報をいち早く受けたとき、私の第一声は「死因は」だったと記憶する。それで「急性心不全」とワカリ、とりあえず「自裁」めいたものでナイことで、やや一息。
こういう死は、いわばボデイブローで、効力というか影響はじんわりとアトからやってくる。その具体、詳細については、私事もあり、述べることはナイが、母親の介護での過労が心不全の原因といってしまえば、それ以外はナイ。とはいえ、私は「事故死」ではないかという懸念も払拭出来ていないでいる。
彼女が通院先から、どのような投薬を受けていたかは、先方の守秘義務があるのでワカラナイが、私の経験的観測からすれば、精神安定剤、睡眠導入剤、ひょっとすると、筋肉緩和剤があったかも知れない(種類はワカルが薬名までは当然ワカラナイ)。これに、彼女の日常的な飲酒を加えると、心不全を起こしやすくする材料は揃ったことになる。
睡眠導入剤というものは、飲酒すると効力がなくなる場合が多い(よって、私は導入剤は使わずに、major tranquilizer を2,5グラム服用している。これで、中途覚醒なしに朝まで6~7時間眠れる。現状、抗鬱剤がうまく作用しない状況で、このクスリはありがたい)。睡眠導入剤が効かないので、増量して、他の向精神薬と同時に飲酒となると、心不全への危険度もまた増す。
私や彼女のえんげきの時代を知るものは、私にとって「ショック」ではないかと、いろいろと心配してくれているらしいが、私の気分は(気分なのだが)、背中にドスンと何か乗せられたようで、重苦しいといったところだ。
私のような渡世とチガッテ、彼女はカタギとしての行き場があったはずなのだが、ひとは他人ゆえ、余所のことはワカラナイ。
私はゴールを過ぎてなお、走っているトンマでしかナイが、彼女はついに夢ならず、虚構のレースを走って、褒められずもせず、認められもせず、逝ったというワケだろう。
〈憐憫〉、がふさわしい、永いお別れのコトバだ。
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