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2016年4月11日 (月)

背負って勝負

私の祖母の生まれは京都
ひとにはいえぬところで ございます
隠し通した 出自の因は そこんところにあるんでしょう
それからマレーに逃げまして 馬賊の賄い 務めました
ほとぼり冷めて 日本に戻り 始めた商売 アイスクリン屋
昭和の初めでございます
妾奉公 西向きャ 紅屋 赤い花緒の下駄はいて
子供背負って ジャムパン 一缶
土曜の花会 短冊散らし 更けゆく夜の 勢多の唐橋
母の名を呼ぶ ボートの子らが
聞いた鐘の音 いまはむかしの 哀歌であります
もらい湯の 北斗の星の 帰りの坂道
我は星のこ 不知火の
そうそう 大火事ありまして 学校全焼 焼け棒杭
憶えております 祖母の背中は やっぱり燃えて 
大縁側には 火がいっぱい とんとんとんと 肩たたき
すこうし 地平が傾いて シャボン玉に 丸髷の
くずすくずすは 口説きのもんく
ビィードロ ホッペン おちょぼ口
長患いで 亡くなりましたと ディスクジョッキー いいましたね
悔い改めなさいと 神に談判
したのはこっちだ お門違いのボンズはつんぼ
いちかけ にかけ さんかけまする
このあたりからでしょう 罪とやらを 背負ったのは
背負われて 背負って拝む 石地蔵
ちょうど時間と おかみさん
行きな 黒塀 神輿でワッショイ あとの祭りの盆踊り

あんまりひとにやさしくするもんじゃナイ。我慢にも限度、堪忍袋の緒だって磨り減れば自ずとキレル。意地でささえる夢さへなくなって、莫迦にだけはならないように、コトバの鍛練をしているけれど、和剃刀の研ぎ方も忘れないように心がけている。

ああっ斬りたいな、切りたいな、喉元スパッとやりたいな。

あんたの、だよっ。

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