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2015年12月 5日 (土)

トップクラス

中学んとき、どの高校に進学するかで、親と教師と私と相談会があって(それぞれにあったんですが)、「ゼゼ高入れるから、合格は出来るから、トップクラスでというワケにはいかないが、いまの偏差値だと大丈夫だから」と教師に勧められたのだけども、私は恥ずかしいことに〈偏差値〉というのが何のことなのかワカラナカッタ。ゼゼ高というのは、国立大学に入る連中の行く進学校で、私は大学というものが、何のためにあるのかも恥ずかしながら知らなかった(ほんとうの話です)。だから、なんかそんなところで苦労して勉強するより、気楽にやれるところはナイかなということで、「じゃあ、ワンクラス落してオオツ高なら」と教師はいったけど、「どうせならもっと楽がしたいからツークラス落してもらえませんか。受験勉強ナシで入れるようなところがイイです」ということで、石山高校という新設高校の六期生なのだが、この石山高校はいま「高校は石山です」というと、「さすがですねえ」といわれるまでの、トップクラスになっていて、特に女子にはナンバーワン・クラスなのだそうだ。
で、受験勉強は何もしないで合格して、そうしたら入学式の日に、分厚い教科書を持って帰れないくらいたくさん貰って、初登校の日は、クラスみんな、机に教科書広げて予習してるんだ。こりゃあ、もうワンランク下げるべきだったなと後悔したけど、軍隊と学校は要領で何とかなるということをまず学んで、10点評価で、2点以下だと留年なんだけど、それはあくまで〈平均点〉で、それならまず一学期に、半分の教科だけ7点取って、これで平均2点以上になるから、二学期はその教科は放っておいて、残りを7点取って、これでよし。三学期は、三時間目くらいから登校して、ホームルームの出席数は確保してあるので、登校したら、さっそく弁当食って、午後の授業はたいてい寝てた。それでも卒業したのだから、万事要領なのだ。
しかし、参ったのは、また大学進学相談で、私はどんな仕事、労働にもまったく興味がなく、行きたい大学もなく、どのみちそんなに長生き出来るワケないと思ってたから、仏蘭西のソルボンヌ大学に留学しますと、嘯いて、卒業してからフランス語の勉強をしたりしたけど、二カ月で厭きて、そいで実家から逃げて名古屋にやって来た。なんで名古屋かというのも、名古屋は田舎都市だから、東京、大阪のようにうるさくなく適当にやれると考えたからで、適当にやるのには演劇がイチバン良さそうなので、演劇をやることにした。私の生き方なんて、そんなもんですヨ。

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