私想的生活-07
シミュラークルをおもちゃにしてだいぶ遊んでいるが、いまのところ、うつ病との闘病中なもんで、stress、frustration、の鬱憤ばらしする方策がナイので、とはいえ、こんな駄文ですら書けない(書く気力が失せる)という時間帯もあるのだ。書くことしか能がナイ私のようなケチな売文業者が、書く気もないとなると、なるほどこれぞ〈うつ病〉かと再認識する他はナイ。うつ病の鬱のほうはまだ周囲に迷惑をかけないが、これがaggressiveに躁転することがある。ちょっとしたことに腹が立つのだ。また、それを抑制、制御することがその時象では不可能なので、あとから、つまらんことに立腹したなあと自己嫌悪がやってきて、もう混乱、赤面逆上の極みとなる。
立腹とまではいかないが、「イジメ」てのをすることもある。いまはもう面倒なので、私は宗教評論を仕事にしているので、話をするなら10分千円請求しますよと、追い返すようにしたが、暇つぶしにそういう族(輩)をイジメたこともある。
その前に、そういえばこんな〈脅し・カツアゲ〉もやったな。いわゆる「手かざし」が流行していた頃で、路頭千里、巷に俄づくりの手かざし信者が跋扈して、「ちょっとよろしいですか」と、寄りついて来ることがあった。「手かざし教」の派生から御家騒動、分裂騒ぎ、GLAの高橋信次(故人・・・だが、彼自身の予言によると、21世紀初頭には生まれ変わっているはずなんだけど・・・)元主催との超能力(霊能力)合戦にいたるまで識っているこちとらとしては、何処の分派だか知んないが、ちょいとからかってみるかと虫の居所、「ああ、よろしいよ。なになに、そうか、手かざしでそんなに威力があるか。いやあ、いまオレ、具合悪くて困ってんだ。ちょいとやってくれるか。まあっ、立ったままもなんだから」と、適当なベンチに座って「いっとくけどな、坊や、オレはインチキや誑かしは大嫌いでな、そっちも命懸けでやってくれ」と、銃刀法ギリギリで持ち歩いているナイフをちらつかせて、「具合良くなんなかったら、その手のひらの真ん中にコイツをグサッという条件でいこうか」てなことをいうと、「あっ」とかナンとか、いって、「またアトにします」「いいよ、待ってるけど」と、走り去るその坊やのアトを尾けて、「おい、まだか」と、肩を叩いたりして、ほんとにロクなことやってナイな。
で、「イジメ」のほうは、たいてい女性二人なんだけど、玄関先で、向こうの自己紹介がすむと、「つまり、あなた達は神を信じているんですね」とやんわり始める。もちろん、肯定する。そこで「あなた達の信じている神様はどんなふうな神様ですか」と問いかける。「聖書に書いてある神です」とたいてい答える。そこで「聖書に書いてある神とはどんな神様ですか」と問う。もちろん、「これこれしかじかの神です」と答える。彼女たちもいろいろ勉強はしているから、その〈神〉についてさまざまに述べる。そこで、「その方の身長と体重はワカリマスか」と間、髪を入れずに問うと、例外なく二人は顔を見合わせることになる。「それは神ですから、身長とか体重は、あってナイようなものです」と無難に応える。そこで、片方ずつに今度は、「あなたはどんなイメージを持っていますか」と訊くのだ。つまり、〈神〉というのは、元ネタが、イメージでしかないシミュラークルだということを知らしめるワケだ。「神という存在は、あなた方がどれだけ口をすっぱくしてその実在を説いても、どこまでいってもイメージの産物でしかナイんです。仏教徒だって釈迦牟尼の顔なんて知ってる者はいません。だからさまざまな仏像があります。あなた達のエホバも創られたイメージです。つまり、あなた達、あなた、あなたが、それぞれ神をイメージした途端にブリキ、それは偶像崇拝になります」と、こんふうになんだけど、この教派は、イエス信仰もマリア信仰も認めていないので、シミュラークルの程度がかなり高いと思ってイイ。(と、きょうはこのへんまで、と)
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