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2015年7月25日 (土)

And in the End⑱

(ほんらいなら「混合状態・純粋状態」などの「波の重ね合わせの状態」についての説明もあるのだが、ここでは特に必要ではなく、かえって錯綜するだけなので、端折る)。端的にいってしまえば、ノイマンが、対象と観測装置の干渉によって波動関数が限りなく続くといったのには、かなり大雑把なところがある。すごく簡単なことなのだが、「観測者が実験室で扱う装置が、全体として量子力学的状態にあるとは、とても考えられない」と、まあ、これだけのことだ。私たちの視線で観た月のことを思い出せばイイ。私たちの視線と「月」が干渉しあって、波動関数の波になるということは実際に、あり得ない。
とはいえ、検出装置(フィルムなど)については、厳密な検討は必要だ。たとえば、フィルムについては、一枚のフィルムを細かく分割し、分割された部分が直径が数ミクロン、その中に含まれる原子の数は10の18乗程度が標準とされている。
この検出装置に電子が一個、痕跡を残したとする。タイセツなのは、この電子一個は以下のごとくだということだ。
○一個でも「重ね合わせの原理」において「重ね合わせ」は行われている。このことは、電子という量子一個は、それ自体で以下の三つの形態を物語る。
1、量子一個は、全体と同じである。
2、量子一個は、全体と関係している。
3、量子一個は、全体の部分である。
このあたりのことは、拙著『恋愛的演劇論』に詳しいので、それを買って、買って、買って、読めばワカル。
ノイマンのいうような「意識」「超越自我」などのオカシナ観測者の主観による影響は、検出装置を正しいものに設定すれば、起こり得ない。「観測は、ミクロの対象とマクロの装置との客観的、物質的な相互作用であって、主観というコトバの印象が与えるような、非物質的、非因果的なものではナイ」(町田茂『量子論の新段階』)
では、装置なしではミクロの対象は存在を肯定出来ないのだろうか。そういうこともナイのだ。他の物質との相互作用によらずにその存在を知ることの出来る物質というのはナイからだ。これは物質がミクロだろうがマクロだろうが共通の客観性だ。
「密度行列」についても、拙著『恋愛的演劇論』に詳しいので、それを買って、買って、買って、読めばワカルので、前述したが、量子の時間についてもう一度述べるなら、量子が検出装置と相互作用する前の時間はt=-∞、だし、検出装置を通過して相互作用したアトは、t=+∞、になる。「猫」の場合も、観測の「瞬間」というコトバが使われるが、これはあまりに安易で、それはマクロにおける「瞬間」でしかナイ。ミクロの量子の場合の瞬間は「無限大」の時間として扱える。
以上、量子力学的な横道において、私たちに残された問題があるとすれば、では「時間」とは何なのだ。という、オソロシイ難問(アポリア、Aporia,「行き詰まり」「問題解決能力の欠如」「困惑」「当惑」)だけだ。
それについては、いまのところ、以下の思いつきを箇条書きするしかナイ。

/時間が物質ではナイとすると、意識が対象としているモノではなく、それ自体になる。あるいは等価になる。/しかし、確かに時間は物質ではナイ。にも関わらず物理学的に扱われる。/蜻蛉の1時間と人間の1時間は違うのだろう。では、何が違うのか。/物質の相互作用によらずに存在を知る物質は存在しないのなら、相対的な時間は物質なのか。/
カントでいえば先験的なモノなのか。/例えば、二種類存在するというのはどうか。意識としての時間。時間子という量子としての時間。この世界全てを量子力学で観ればそれもある。/と、すると、時間はエネルギーを持つことになる。/光が粒子であり、しかし、質量は0であり、時間も0であるけど、粒子として物質であるのと同じように、時間もそれと等価なのかも知れない。/ともかく、光と何か関係してることは考えられる。つづめていえば、光の属性なのかも。/暗闇という状態は存在しない。ただ、波動をヒトが可視的に捕らえられないだけだ。/ある時は、それを光として捉え、ある時は時間として捉えるという「等価原理」があるのでは。/すると、老いていく、エネルギーの減衰、というのは、光としてのエネルギーを減衰していくこと。等価原理としていえば、時間にエネルギーを持ち去られることになる。/

でと、おつかれさま、としかいいようがナイが、ここらで、量子力学領域から、釈迦の思想(思考)へ還ろう。

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