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2014年12月30日 (火)

2014の総括・三の替り

12/29日、来年1月15~18日まで公演のavecビーズ『トワイライト アット タイム~この黄昏よ』(新作、書き下ろし)の通し稽古を名古屋の稽古場で観る。稽古不足だけで、それは、客演さんが多いので仕方ないのだが、だから、アト数回通せれば、出来上がるので、幾つか演技の上での留意点を役者個々に指摘し、ホテルにもどってからも、女優三人に電話して、なおなお注文をいい、それが上手くいけば、この舞台は完成する。
稽古場で、ちょっとブログに書くのを自粛してんだ、と、最近、さる大女優がお出しになったCDの感想を、ここでならと・・・(自主規制)・・・で、そういや、今年6月公演のシス・カンパニー「日本文学シアター・vol.2『草枕』」のヒロインをキョンキョン(小泉今日子さん)が演ってくれることのアナウンスは解禁になったみたいだぜと、告げると、演出は誰っ、なんて、おい、質問があって「寺十(じつなし)だよ、このシリーズはオレと彼とのコンビだから」って答えると、「ジっちゃんもキョンキョン演出するくらいになったんだ。スゴイねえ」と、寺十に向けての拍手があって、おい、書いてるオレはどうなんだてな、笑いになる。私は連中のそういうところ好きだなあ。実力があっても、なかなかメジャーに認められない(認められなくてもイイんだけどネ)仲間のブレイクを祝福する、そういう雰囲気が自然に満溢(満ちあふれる。あふれ出る)する、そういう現場に自分も一緒に在ると、とても幸福だ。
「新聞、これだけ記事出ました」と、朝日、毎日、中日の三紙を置かれて、広げて読もうとすると、片面に「岸上大作」のことが書かれてあって、「マニフェスト」なんてのは、選挙新聞でしか知らない世代ばかりだろうけど、だから岸上大作のことも、おそらく識っているものはいないだろうけど、あたしゃ、そっちの記事のほうを熱心に読んだワ。「死なないために書くのだ」と三島由紀夫センセイはいってのけたけど「ただし、切腹だけは別」って付け足しはしてんだよな。その通りに割腹してみせたからスゴイけど、深沢七郎さんは、「三島由紀夫ってのは高校生だからなあ」なんていって、笑ってたらしいな。
「どういうふうに呼べばいいのかな、小泉さんかな、今日子さんかな、キョンキョンはちょっとなあ。キョウコはんなんて呼べたらイイけどなあ」てなこといってミーハー戯れながら、相米慎二監督の遺作『風花』(2001年)は小泉今日子さんのための(だけの)映画だったよなあ、狡いよなあ、相米さん。てなふうに相米さんのこと憶い出したりして。

往きの新大阪は帰省客で満タンで、ああいうのって、マスコミがニュースで取り上げるのが常で、Uターン時もそんなのやるんだ。で、みんな田舎や実家に帰って楽しかったとかいうんだ。けど、私はもう少し世間(うきよ)を識っているから、嫁姑の争いやら、親子ゲンカやら、憎悪や怨念だって往ったり来たりしてんだろうなと、辛辣なことを肺の中で呼吸するんだ。

さて、米を研ごう。水は極めて冷たくなってきた。されど、飯を喰わねば。

~何処で生きても流れ者 どうせさすらい独り身の 明日のねぐらは風にきけ 可愛いあの娘の胸にきけ ああ東京流れ者~・・・(カッコつけ過ぎですガ、romanticistなんでご勘弁)。

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