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2014年12月 6日 (土)

望郷(nostalgie)

ゆんべ(2014/12/04)はハコさんのライブ。(山崎ハコ『デビュー40周年!新アルバム「歌っこ」発売記念ライブwith安田裕美』~in plusone west~)。ライブってのも久しぶりだが、ハコさんのアルバムは多く持ってるのにライブは初めて。多く持ってるが全部持ってるワケではナイ。当のハコさん自身、全部持ってないようでして。手に入らないものが諸事情によって、多いのだ。帰り際に、クリスマス・プレゼントというカタチで、拙著『DUCK SOAP 家鴨石鹸あるいはセリフを覚えたあと役者はなにをするかという問いをめぐる土曜日の黄昏と夜と夜中』を贈る。ライブのタイトルも長いが、こっちの戯曲の本のタイトルも長い。
と、ここまで書いたところで、ちょっと中断。
ライブはハコさんのトークを含めて二時間、さらにアンコール。本割一曲目に『望郷』。これで、こちとらは、もうウルウル。いい選曲です。『望郷』は何だったか、avecビーズの公演の冒頭でも使ったなあ。好きですよこの歌。不肖私がカラオケでよく歌うのはこの歌と『海かがみ』で、『海かがみ』は故人になられた島倉千代子さんへの楽曲ですが、ハコさんバージョンももちろんあります。これまた故人の原田芳雄さんが、イントロを聞いて「ツェッペリンかよ」と絶賛した、とは、ハコさん本人の弁。シングルカットされておりますが、CDではあんまりみかけません。なにかのアルバムには入ってるはずです。私はシングルで持っております。最近、40周年記念ということで、むかしのアルバムの復刻版がCD化されておりますので、懐かしい歌がどどっと聞けます。
ライブ本割では美空ひばりさんへのトリビュート『りんご追分』ライブバージョンが最高。思わず声をかけたくなりましたが、何しろ、会場には年配のコアなファンが多いので遠慮しておりましたが、やはりここはと「お見事っ」と一声。
アンコール一曲目は予想どおりで、昨年12月公演『グッドバイ』(シスカンパニー)のending Themaの『夜の日傘』(作詞、私)。安田さんのアレンジング・ギターの演奏で、ハコさん、スタンダップでの歌唱。こんな日が自分の人生で来るとは、ハコさんデビューの頃、ラジオから流れるハコさんの『飛びます』を聞いていた、食えない作家の私に想像出来ただろうか。お互い、生きてて徳(得)することもある。
ステージは終わって、物販とサイン会。どんな大きなコンサートイベントも、チケット売り上げだけで黒字になることはありません。(おそらく『嵐』にしてもです)。演劇と違って、ステージングやスタッフ、会場費などに銭かかるから仕方ないねん。そこで、物販の売り上げが、収入。いってみれば、私たちの職業と同じテキ屋稼業です。最近、健さんのアトを追うように亡くなられた文太さんが、晩年、農業を始められて「映画は虚業だが農業は実業だからな。いってみれば映画はウソだからな」とおっしゃってましたが、その理屈には私、与しません。(この論理に興味があれば私の演劇論集『恋愛的演劇論』を読んでチョウダイ )。サイン会は長々と続きます。私、挨拶するのを客席の隅で待っておりますと、店員がコーラを持ってきてくれまして、「オレ、頼んでナイよ」といいますてえと、てえと物語、ハコさんからの「Take cola to him」だそうで、いや、お気遣いに感謝。で、サイン会終わって、挨拶を交わして、ナンダかいっぱいお土産貰って、帰途。
公私ともに相方の安田裕美さんが、岸部一徳さんを丸くした感じで、アレンジ・ギターテクも抜群ですが、ハコさんにはピッタリの、いいひとで(という印象で、ひとこと喋っただけなんですが)妙に安心。ハコさん、また、仕事ご一緒しましょう。

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