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2014年11月 2日 (日)

サンデー モーニング

まったくテレビを観ないというワケではない。例えば最近は昼もやってる朝ドラ『マッサン』はたいてい観ている。誰でも先読みの出来るホンで、なるほど、こういうふうに書けばイイのだな(何がイイのかはよくワカランままに)と、納得しながら観ている。モデルの竹鶴さんは、ハイニッカを毎日ボトル一本空けてらした(史実)そうだが、酒豪だというより、愛飲されていたのが、ハイニッカだということに驚く。驚きの理由は、私くらいの世代でナイとワカラナイだろうが、敢えて書かない。

『サンデーモーニング』はほぼ欠かさず観る。司会の関口宏さんは、私などはあの西田佐知子を奪った憎き野郎というふうに、かつてはみていたが、この番組を観るようになって、恨み?は消えた。いい緩衝材的司会だと思う。最初のいつものニュースは概ね暗い。というよりも深刻なのだが、それを払拭するように次のコーナーが「週刊御意見番」で、ここに登場の唐橋ユミさんのファンであります。眼鏡フェチだし、あの声がたまらんワ。野球のニュースが多いが、唐橋ユミさんは[どストライク]ですワ。メインは張本勲さんなのだが、名古屋時代、まだバンドウエイジさんが全国区でなかった頃(その直前かな)、張本さんについては、「張本はね、遠征先でも絶対一人でしか風呂に入らへんねん。なんでかいうと○チンでね」ソ、のような話を聞いて、大笑いしたことがあるので、どうしても、このひとが登場すると、○チンのことを思い出してしまう。スンマセン。(私は、嫁に不満をいわれたことはナイ。嫁にいわせると、私のはエラの張り方が特別で・・やめときますね。image downとかになるみたいだから)。 とはいえ、この番組を観て、深刻になった気分で商店街に買い物に行くと、まったく世界がチガッテいて(大阪では下町という語句は本来無いのだそうだが、その代わり上町とか本町とか、関西はそれ系が多い)、大衆は日本の政治がどうなっても、しぶとく生きていくのだろうなと、確信気味に思う。何しろこの国は一度戦争で焦土、瓦礫になっているのだからなあ。髪を赤く染めてくわえタバコで自転車をケッタくってる、とおに還暦は過ぎたと思われるオバハンと擦れ違ったりすると、あの女性も若い頃はかなり「やんちゃ」をしたんだろうな、などと妄想したりするのだ。

世知辛い(せこい、すぐに算盤を弾く、そんなひとが多いという仏教用語)世間だが、美徳(ジュスティーヌ)は不幸だし、姉のジュリエットは悪徳に生きて死ぬまで幸福だったのだから(と、マルキ・ド・サドが書いている。また、悪徳あればこそ、美徳が光り輝くともいっている)、善男善女ばかりの世間など気色が悪いくらいだ。いまハマっている海外ドラマ『person of interest』でも、サードシーズンから、ショーンさん(女性)が加わったことで、リースくんの暴力生や攻撃性が程良くなって、私のようなaggressiveなものにはたまらんですワ。映画では、リュック・ベッソンの 『マラヴィータ』(ロバート・デニーロ、トミリー・リー・ジョーンズ)で、元マフィアのボス、デニーロが、バーベキューパーティーのさなか、気に食わないことを数人にいわれ、妄想の中でそやつらのひとりを焼肉網に押しつけるのだが、現実では薄笑いをして誤魔化す、その顔が、こないだ乗った電車の中での酔った若者二人の、傍若無人のふるまいを我慢して観ていた私の顔と同じだった、と、嫁にいわれ、「よく我慢してくれてありがとう。もっとも、ナンかあったら、私が先に手を出してた」と、褒められたみたいんだが、そういう血の気があるうちは、「やんちゃ高齢者」として生きてはいけると思う。

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