オールナイトニッポンGOLD
あの懐かしいテーマミュージックのラジオ番組だが、大阪に仕事場を移してから、けっこう聞いているのだ。毎晩ではナイけど。いわゆるパーソナリティを選択してるもんで。そんで、月曜日のバカリズムと水曜日の、小島慶子&ミッツ・マングローブは、前者はナンダか高校生の頃にもどったヨウナ気分で、後者は、さすがプロという感覚で好みなんだ。こないだの小島慶子&ミッツ・マングローブのゲストは松任谷正隆さんだったが、小島&ミッツの松任谷さんに対する質問の突っ込みが鋭くて、tension(正確な意味で用いている。曰く、緊張感)高かったなあ。
しっかし、何といってもゆんべの「ゆず」の代打で登場の華原朋美、朋ちゃん四十歳はエガッタなあ。私は朋ちゃんファンなんだけど、ファンというよりシンパなんだけどね。どうしてもこういうひと、好きなのよ。好きといっても、女性としてストライクゾーンに入って来るひとではナイんですがね。歌、殆ど知らねえ(いやまったく)。けど、上手いなあってことくらいはワカル。
こういうひと、というのは、安吾の『堕落論』を地で生きてきたよなひと。朋ちゃん、薬物依存やら、スキャンダル、なんやらかんやら、いろいろあって、で、再帰一回失敗して、ようよう「復活」。他には加護亜依とかね、頑張れと思うね。矢口はまだ小物やね(不倫、浮気くらいがなんやねん。「いろいろ試したけど、やっぱ、あなたのチンチンのほうが良かった」と、夫に謝ったら、そんでええねん。・・・まあ、他人事ですので私も書けますが)。
ゆんべの2時間は、「なんでも喋っちゃう」てなことで、喋りまくりでしたわ。「ペットショップでバイトして、時給700円の賃金を月末に手にした時は、これが働くということなんだと思いました」「『極妻』大好き。私も、かたせ梨乃さんみたいにオッパイ握りしめられたいと思って、ネットでいろいろオッパイを大きくする方法探したの。何回もあのシーンみながら(世良公則が撃たれて死んでいくシーン。このシーンで彼はかたせ梨乃の乳房を握りしめる。なんとこのシーン7分もある)自分でもオッパイ握った」「いいことばかりしててもダメよ。ラーメン続けて食べる日があってもイイ。ようするに、イイコトと悪いことのパランス感覚よ」「やっぱりね、健康であることが最もタイセツ」と、真っ当なのだ。
取り澄ました「人生訓」より、『堕落論』を現実に生きたもののコトバなのだ。地獄を観たものが地獄を語っても意味も価値もナイ。そこから爪を剥がして血を流しても、這い上がって来たものの、気負わない真っ当なコトバがよろしいのだ。
西条八十は『唄を忘れたカナリヤ』・・(η唄を忘れた金糸雀(かなりやは)・・も書いたが、村田英雄の『王将』や『芸者ワルツ』も作詞しているのだ。(いきなりなんやねんといわれそうだが、ワカランなりに、ふとそういう思いが去来した)
でと、笑ったなあ。朋ちゃん、いいよ「赤パンツ」で。また、代打で喋って欲しいネ。
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