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2014年3月27日 (木)

夢よりはかなく 花よりたしかに

今朝方あなたの夢をみました。二十歳のときに劇団に入団、三十歳でキチンと退団し、いまは二児の母親ですね。
あなたは私が演出者として、劇団で最も頼りにしていたひとでした。十年でけじめをつけて綺麗に身を引いたのは素晴らしいことだと思いました。
私もいつかは、そんなふうにしたいと思いました。
ついこのあいだ、ある名古屋の演劇教室の若い人々の発表公演を観劇しました。私の作品だったからです。『いっぽんのキ』ですが、のちに書き足したものを含めて、たぶん9本だか、全て上演しましたね。2時間以上になりましたが、最後まで観ました。私のドラマツルギーの殆どはこの作品群に詰まっていました。
そこで、ふいに、「よし、もういいよ」と、 inspire の囁きがありました。。
ちゃんと色褪せずに、私の書いてきたものが「残っている」「残してきた」と胸熱くなりました。
今朝方あなたの夢をみたのは、たぶんそのせいだろうと思います。あなたは私の右肩に左手を乗せるように置いて、歩いていました。反対側から擦れ違った若いひとがお辞儀して挨拶して、通りすぎていきました。あれは、新しいひとたちだなと思いました。
こんなふうにして歩いていると、勘違いされますよ、とか、そんなふうなことをあなたにいったと思います。
あなたには恋愛感情を一切持たなかったのが幸いでした。そういう対象ではなかったのは、私が芝居をはじめた頃の看板女優との関係とよく似ています。その十年が僥倖でした。
夢はすぐに終わりました。
あなたは、あなたがそうしたように、私に、「それでいいんじゃないですか」と告げてくれたのだと思います。
演劇は、夢よりはかないものです。しかし花よりたしかなものです。
潔くありたいと思います。

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