宵風のギフト
窓を開ければ宵風の ギフトきたらん ああ この涼しさよ
オレは精一杯仕事をしたつもりになって
けっきょく 梅雨の晴れ間の暑さにバテて
万年ふとんに 寝ころんで 窓を開ければ ああ この涼しさよ
けっきょく この宵風の 助けがなければ いまごろは
この窓から 飛び下りて しなびた 蛙になってたさ
死のうと思って ついつい開けた 窓からギフトの 宵風は
オレをころんと突き飛ばし
ほらみろ おまえの書くものなどは
しょせんはおまえの力の分だけ しんどくて
うまく書けたあそこのところ と あそこのところ
みんな おまえの力でナイところ
かなわねえよな 宵風は
ただ吹いているだけだからな
オレを助けるためにでなく
ただ 涼しいだけだからな
いつになったら この宵風のよに
ただ吹くだけの 涼しいものが
オレに 書けるようになるのかねぇ
そういうことも どうでもイイと
この宵風の ギフト ああ この涼しさよ
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