march『ふりかえれば 死屍累々』
六十一年来た道を ことのついでにふりかえってみれば
死屍累々の街道で
よおく よおくみてみれば なんだみんなオレの屍(おろく)じゃないか
よくもまあこれだけ死んで 六十一年歩いたもんだ
よくもまあこれだけ死んで なおなお歩いているもんだ
今日も明日も明後日も オレは自分の屍を踏みこえて歩いていくんだ
な
と
覚悟はとおに出来てるつもり
だが
なんのアテにも なりゃしねえ
閻魔叩けやナサリンの太鼓
地獄の鬼の 行進曲だが
すまんがオレには みえもきこえも しやしねぇ
旅路の果てのあるものは それだけでも幸せだよと
嘯(うそぶ)き 歩いていくしかないさ
いいかね オレは前に向かってだけ歩いているんじゃナイんだ
後ろ向きにも 横向きにさへ 歩いているんだ
そのためのmarchはあるか
ナイからオレが 創ってきたんだ
(生誕 六十一年)
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