やっとこひょっとこ
六月三日から始まった引越し作業も、昨日、業者が残材ダンボールを回収に来てくれて、ともかくやっと終わった。この間、私は10日ほど大阪の嫁宅に行っていて、ブログには退屈しのぎの短文を寄せただけだが、ひとつ思いがけないことが、あった。マリンバ奏者でパーカッションもこなし、最近は歌ってもいはる新谷祥子さんが、ブログに応答したメールを送ってくれたことだが、アカシアの雨にうたれて、という内容の鬱々とした気分の短文で、あまり褒めた内容でもナイこのブログのタイトルを私は7月からの本格的ブログ開始に対して「幕前」とした。ところが、ワープロ者にはありがちのことなのだが、新谷さんはこれを「墓前」と読み間違えて、内容の琴線に触れたことなど、メールして下さった。なるほど、あの意味のナイような雑文も、タイトルを「幕前」から「墓前」とすることで、シチュエーションががらりと変わる。墓地にたつアカシアの木、墓参りでもしているのだろうか、墓前にいる私にアカシアの花と小糠雨が降りそそぐ。これは絵になる詩になる。そこで、インチキをして、タイトルを「墓前」にこっそり変えておいた。新谷さんには、thank youというしかナイ。
新谷さんとはこの秋、「エボリューション・リーディング 『寿歌Ⅳ』」を伊丹アイホールと、名古屋(場所未定)でやっちゃう。マリンバ、パーカッションに新谷さん(ひょっとしたら歌もつくかも)、語り方は三人、ゲサク(桂九雀師匠)、キョウコ(船戸香里)ソウジュン(ごまのはえ)で、ふつうなら、セッションとでもするところだが、私としては、リーディングの新しい方向を模索、試行錯誤したくて、たいそうにもエボリューション(進化)という冠をつけた。
秋には、SLOFT/Nと「星の女子さん」の共催・合同公演で『ash children-灰の子供たち』が名古屋で上演される。演出は渡山博崇。SLOFT/Nについては、いずれ、総括的なことを記さねばならないが、とりあえず、こいつが終わってから。
それと、昨日だったかから始まった、シス・カンパニーの公演「ドレッサー」のパンフレットで、速報情報として、私の書き下ろし作品『グッドバイ』が掲載されている。本格的な情報は8月に発表されるそうだ。『グッドバイ』はご存知、太宰治未完の絶筆を、いまふうにいうならラブ・ロマンス、かつてでいうならメロドラマとして書き上げたものだ。某女性演劇評論家氏に戯曲を読んでもらったが、「戯曲を読んで泣いたのは初めて」という最大級のほめコトバを頂戴した。宮崎駿さんも『風立ちぬ』と、近代文学と泣かせ路線に、現代ウェーブへの戦術転換してんだから、こっちも負けじと、そっちのほうだ。
まずは、何れも乞ご期待。
でと、このブログでは、7月1日から、『怪人二十面相伝・外伝~マスク・THE・忍法帳』と、山風さんのマネマネ小説を連載する。これはもう、こちとらが楽しみながら書くつもりだ。これも、乞ご期待。
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