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2013年4月 5日 (金)

黄昏への帰還(双極性障害の本質へ)①

タイトルは変わったが、エビリファイの拘泥から脱して、私たちはこれから双極性障害の本質へと向かうことにしたい。ここで、私たちは、双極性障害の本質をその極限値まで追い詰めてみたいと思う。素朴なコトバでいいきるなら、双極性障害の「正体」を、ミステリふうにいうならその真犯人を指名したいというのが、本願だ。
最初に述べておかなければいけない幾つかの命題がある。
①双極性障害は治癒出来ない---何故ならそれは疾病ではナイから。
②従って演繹すれば、精神科治療はすべてとはいわないが、第一義的には無効になる。
③補足すれば、精神科治療は第二義的にはまだ有効性を持つ。
④双極性障害が治癒不可能だというのは、医療の不完全性ではなく、本質的なことだ。
⑤治癒出来ないということは、けして敗北を意味しない。
⑥それが疾病でナイのなら、他に対峙する方法は存在する。
⑦対峙するとは、「うまくやっていく」という程度のことをいう。
ともかくも、双極性障害に対する精神医療は、完璧なほどにダメだということは、我が身を以て充分に経験、学習、理解、納得した。極端なことをいえば、というか、訴訟を虞れずにいえば、双極性障害は、薬剤メーカーと精神科医が君臨して創り出した「情況」にしか過ぎない。免疫抗体が、外からの侵入を防ぐためにクシャミさせることを、クシャミを止めるということで医療行為としているのと同じだ。私はここで、最初の医師Mさんの、慎重で十全な設えからの治療に、敬服畏敬する。その結果を端的にいえば「身体的疾病はまったくみられない」だ。とともに彼の述べた「この病気はあなたがあなたの人生において創った病気です」というコトバも耳から離れない。私たちはここにもどろうと思う。ここに帰還して、漆黒の闇から黄昏へと問題を立て直そうと思う。
この連載は、都度、掲載するつもりでいる。

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