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2013年3月22日 (金)

エビリファイへの考察①改訂

エビリファイへの考察①改訂
2012年、双極性障害(躁鬱病)の第三世代治療薬としてエビリファイという向精神薬が承認された。(薬名アリピプラゾール)開発は日本大塚製薬。これは明らかに双極性障害罹患者にとっては朗報だった。海外の薬品ではナイから、特許料なんかが上積みされない分、ふつうの新薬よりたぶん安価だからだ。ところで、まだ、承認されて2年を経ないこの向精神薬に対して「だった」と過去形を用いるのは、おそらくこのクスリは、かのリタリンのように、5年を待たずに姿を消すだろうという予感がするからだ。この薬品はレセプター(体内にある外からの刺激の受け皿のようなもので、ある刺激に対してどういう作用をするかという脳内機能だと思ってそう、間違ってはいないと思う。つまり「刺激」に対する「反応」の場かな。だから、これは力学として捉えれば「運動-作用」と置き換えることが出来る)としての脳内のドパミン作動性ニューロンが形成する中脳辺縁系および中脳皮質系に作用し(この二つの系がレセプター)、ドパミン刺激を調節する(つまり刺激と反応がある)。またドパミン(私たちがよく使うのはドーパミンという呼称)のパーシャルアゴニスト(partial agonist。partialとは「一部分の」という意味。つまり、パーシャルアゴニストは「少しだけアゴニストとしての作用がある薬」の総称。アゴニストは生体反応を100%引き出す作用)としての作用を有する。パーシャルアゴニストとして作用し、前シナプスのドパミン自己調節受容体(レセプター)にも結合し、前シナプスにおいてドパミン放出量を調節する作用を有する。このためドパミンシステムスタビライザー(DSS)ともいわれる。なんだかんだといって、要するにそういう作用のクスリなの。
薬効としては「ドパミンが不足している前頭前皮質ではこれを増量させて感情表出能力や無為・自閉などの陰性症状を改善し、またドパミンが過剰に作用している中脳辺縁系ではこれを減少させて幻覚、妄想などの陽性症状を改善する。また、適度なドパミン活性があるために側座核に作用することで快楽消失などを伴わず、統合失調症患者の物質濫用を防ぐことができる」(ウィキペディアより)
ここで留意することは、もともとこのクスリは統合失調症の治療薬の「作用」として認可されているということで、双極性障害治癒薬としてはそれに数年おくれて承認されている。で、何故だか知らないが(だいたいワカルけど)精神科、神経科のドクターはそれをいわないんだナ。
ところで「作用」には「反作用」があることを、薬学では「副作用」と称する。この「副作用」という表現はあまり妥当な言語表現ではナイと常々私思ってましたワ。何故なら、これは大統領にたいする副大統領というナンバー2という関係ではナイから。敢えていうなら「反作用」の言い換えであるに過ぎない。
いまも店頭にあるはずだが、市販薬における睡眠導入作用の、ある薬品は、単なる抗ヒスタミン剤なのだが、これには良心的な薬剤師は憂慮した。つまり抗ヒスタミンの副作用である眠気というものを利用しただけだからだ。
さらにやっかいなことに、この「主作用」「副作用」は、「物質」と「反物質」のように互いに打ち消しあうという類のものではナイ。つまり、どちらも出現(発現という)するのだ。従って主作用に付随して出現する作用を副作用というのは言語仕様の上でも正しいとはいえない。どっちも同様の「作用」だからだ。
この第三世代新薬エビリファイ(まるでエビフリャーのようだが)についてすこし、考察をすすめたい。その服用を勧められ、現にそれを服用している双極性障害者の私としてもそうだし、普遍的な興味と疑義もあるからだ。

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