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2013年3月22日 (金)

エビリファイへの考察⑤改訂

ところで、ニュートン力学を用いるにせよ、蓋然性(~のはずだ)のschema(スキーマ・枠組み)を体系的に(統計的に)積み重ねていくにせよ、常々、私は妙な欲求にとらわれてきた。というのも、ニーチェの著作『このひとをみよ』のタイトルを背表紙で観たときからだ。私は一度「健常者」というひとが観たいと思う。あるひとを壇上に立たせて「このひとこそが健常者です」というイベントでも、バラエティ番組でもやってくれないかなと、そういう欲求、要求だ。たとえば、何故、テレビ番組のバラエティで『ザ・健常者ショー』というのをやってみせてくんないのかという、そんなふうな「イライラ」だ。変なひと、変な場所というものを取り上げた番組はくさる程ある。では、このひとこそ、正常だ、キチガイではナイというひとを取り上げる番組は何故ナイのか。だって、みんな殆ど健常者だから、というのはオオマチガイだ。統合失調者の割合は100人に一人だから、私たち小劇場演劇の一回の公演での入場者のうち、およそ一人は統合失調症の方がいらっしゃるし、鬱病になると、共同通信配信によると「世界保健機関(WHO)は9日、世界で少なくとも3億5千万人が精神疾患であるうつ病の患者とみられるとの統計を発表した。毎年100万人近くの自殺者のうち、うつ病患者の占める割合は半数を超えるとみられている。(2011年)。これに対して日本では、「日本の厚生労働省によると、1996年には国内で43万3千人だったうつ病など気分障害の患者数は2008年に104万1千人に増加」。だから、現時点でも100万程度の罹患者はいるといってイイとして、日本の人口が2011年において約130億人だから、1300人に一人に罹患者が、、、、というのは早計で、乳幼児、幼童少年、在日外人をここから若干マイナスすると、けっきょく、110人に一人で、統合失調症罹患者とほぼ同じということになる。で、これはまだ早計で、早慶戦ならエンタツ・アチャコなのだが(古、フルッ、誰も知らんワ)では、引き算した残りの人々はみな健常者なのかというと、ほんとうにそうなのかというひとがいるわいるわ、「あいつヤバイんじゃネエ」「あのひと、ちょっと変よネ」が数多いるじゃん。たとえば、「私は面倒に巻き込まれたくナイから、ありとあらゆる保険にも入っているし、危ない仕事はしないし、サプリメントだって10種類は飲んでるし、ケンカはしないし、口論、議論もしないし、与えられた仕事以上の余計なことは失敗すると事だからやらないし、賭け事、酒、女もやらない」で百歳まで生きようとしているヤツって「変じゃないの」。私は、あるトレーニングジムに通っていたとき、そこで、85歳の爺様と知り合ったが、ともかくいままで風邪一つひいたこともなく、戦争時は大陸で戦ったが、怪我程度しかしなかった。その代わり2~300人は殺したなあ、というのを出会うたびに自慢してた。これ、健常者かヨ。ヒロシマ、ナガサキ、に原爆投下を命じたトルーマンは正常で、何もやる気が無くなって自殺した鬱病患者が異常だというのは、次元がチガウことなのだから、イイのか。
与太はこれくらいにして、真面目に問うが、異常とはナニカ、病的とはナニカ、健常者とは誰か。

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