氷のheart
わたくしのheartは氷のようなので
わたくしじしんの熱でとけるらしいです
わたくしは愛をだきますが
heartが氷なので 愛が凍ります
(いくたびか 愛はエントロピーの絶対に向かい)
ダイアモンドは瑕つきませんが
わたくしのheartは氷なので
かんたんに瑕つきます
瑕つきますが すぐに また凍ります
(炭素体でなく 水素と酸素ですから)
わたくしは あいにくダイアモンドは好みません
欲しいとおもったことは ありません
ダイアモンドのような女も いりません
できるなら 水のような女が いいんです
(カタチさだまらぬ 水のように あるいは安定しあるいは不定形)
だきしめると いっしょに凍ります
いっしょに凍って
ふたりの熱で ふたりのheartはとけます
ふたりのheartは いっしょにとけますと
やがて水になって まざりあって また氷になります
(沸騰と蒸気と雫と 液状と固形のコヒーレンス)
そうやって 氷のわたくしと 水の女のheartは
氷河期を超えていくのだとおもいます

