『大幽霊烏賊~名探偵面鏡真澄』感想
「異能の乱歩賞作家による驚愕の精神医療ミステリー」というキャッチと、昭和のはじめ、日本で最初に出来た専門精神病院で起きた凄惨な事件、という帯の文句に乗せられて買ってみたが(講談社・2000円・ハードカバー)、黴の生えたつまらんミステリだった。3ページほど読むと、仕掛けはもうワカルのだが、要するに「まとまり」が悪い。そういう仕掛けでなら書き方はあったろうが。昭和のはじめはいう縛りがあるから仕方ないとはいえ、アインシュタインの相対性理論の応用も下手だとしかいいようがナイ。おまけに、もっとも重要な奇怪な出来事のタネがアホくさい。イイカゲンにしろよ、いいたくなる。574ページの長編なのだが、無駄がありすぎる。肝腎の「烏賊」がまたクダラナイ。読了したときのfrustrationをどうしてくれる。

