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2012年4月17日 (火)

ウラシマ効果

まだ地元のCBC(中部日本放送)のラジオにレギュラーで出ていた頃だから、うつ病を強く発症する前の話になるが、その番組(たしか『オーサンデー』といったと思う)のディレクターと、どういうきっかけか、アインシュタインの相対性理論の話題になって、ディレクターの疑問は、「相対性というからには、地球とロケットは相対性なわけでしょ。そうしたら、どうしてウラシマ効果なんかが出てくるんですかね」という、いわゆる簡単で難しい疑義だった。「ウラシマ効果」というのは、地球に双子がいて、片方は地球に残り、片方は光速に近い速さのロケットで、ある地点まで飛んで、地球に戻って来ると、ロケットの中の時間は遅れ、地球にいる片方はロケットに乗っている片割れより年寄りになっているというもので、光速と時間の遅れというものを、ローレンツ変換式だかで、求めるとそうなるという、当時の私もその程度の知識しかなかったのだが、これは、スピルバーグの映画『未知との遭遇』のラストシーンのせりふにも、「アインシュタインは正しかった」てのがあって、たしかに、ロケットのほうが時計は遅く進むのだけど、いまだに論議されている程だから、その当時の私にしても説明のしようがなかった。専門書やガイド本を読んでも、それについては加速度や重力を対象にした一般相対性理論(先に発表されたのが「特殊相対性理論」)を扱わないと説明出来ないとされていて、そんな説明はさて、納得させられるように出来るかどうか、いまでもアヤシイ。とはいえ、私は私なりに、次の週の打ち合わせの日まで、なんとか答えるべく、ああでもないこうでもないと、無い知恵をしぼったことはしぼった。確かに、どう考えても相対性なのだから、ロケットが飛んでいくということは、地球が離れていくということと相対的に等価でなければならない。私は数式など扱えないので、地球とロケットの図を描いて、頭を抱えた。あの呉智英センセも『インテリ大戦争』の中で、ディレクターと同じ答えを出している。地球とロケットの違いは、ロケットが噴射しているというだけだ。そこで、私は私なりの答をみつけたのだが、それが正しいかどうか、後々、やはり相対性理論について書かれた書籍に同じ考えをみるまでは、自信のほどはなかった。つまり、私の考えは、たしかにロケットは噴射して動いている。ところで地球は止まっているのだが、止まっているのは地球だけだろうか。そもそも、このロケットは、何に対して相対的なのか。もし、ロケットを固定点とするならば、それ以外のものは、すべて相対的に動いていなければならない。それ以外のものというのは「全宇宙」だ。しかし、「全宇宙」は噴射してはいない。つまり、このロケットは地球と相対的なのではなく、ある時空間に対して相対的だといわねばならない。その時空間とは、ロケットに対して相対的な時空間(ここでは全宇宙)のことだ。そもそも、このロケットは地球とは相対的ではナイのだ。と、ここまでが、当時の私に出せた答だ。地球に対するロケットの時計の遅れが、ロケットの加速度によるということは、グラフを使えば、そう難しくなく説明出来るのだが、きのう、そのあたりを読んでいて、あの頃のことを懐かしく思い出した。

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