ゆらぎとは「~」である
私たちは、数学や物理学の数式を前にして必ずたじろぐ。しかし、数学の先生や物理学の教授も、インカ帝国の古代文字の前ではたじろぐのだ。「線型力学」や「非線型力学」といわれると、またたじろぐ。しかし、前者を数式の中に用いられる記号で記すと、「線型は -」であり、「非線型は ~」だ。もちろん、ほんとうの数学や物理学ではそんな記号は使わない。ただ、私自身が解りやすく示すとすれば、イメージとして描くとすれば、そうなるといっているだけだ。上記の図を観ると「線型」は「-」だから真っ直ぐ。非線型は「~」だから曲がっている。線型はリニアといういわれ方をしているから、JR新幹線の未来の電車がリニア・モーターカーと称されるのは、殆ど直線を突っ走るからだなとワカル。そこで、平衡系宇宙を「-」(つまり波風立たない水面のようなもの)とすると、非平衡系宇宙は「~」になる。これが「ゆらぎ」というものだ。なるほど一目瞭然、ゆらいでいるでしょ。ところで、量子というものは「波動」だ。「-」は波動ではナイ。だが「~」は波だ。波動ということだ。この波動をエネルギーというふうに理解しておく(まさにそのとおりなんですが)。量子というのはエネルギーの最小単位だが、それは波動だということだ。そうすると「~」という「ゆらぎ」はエネルギーだということになる。量子はもともと、何かを創るために存在するものではナイ。存在の理由はなく、単なるエネルギーだ。イリア・プリゴジンの考えた宇宙の『散逸構造』を図にすると、以下のようになる。
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「-」の中に時折「~」が姿を現す。つまり、微少であるが、ある確率で、局所的には「ゆらぎ」の場があるということになる。何故、ここで、こんなことをいいだしたのかというと、もちろん、今後の『続・恋愛的演劇論』等に、この概念(概念というのが難しかったらというか、なんだかもう威張ったような雰囲気の漢字だからと思ったら、単にイメージでイイ)、を持ち込もうとしているからに他ならない。
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