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2012年3月29日 (木)

心霊現象を笑っていいかナ

月に一度の恒例の帰郷。最近は京都にいる弟と日にちを合わせて帰っている。というのも、こやつと話すのが楽しいからだ。弟は六つ年下だが、料理、コミック、映画から、政治、社会、科学まで、何処で勉強したのか、私のほうの提出する話題にレベルを落すことなく呼応出来るので(そういうのが名古屋にゃいないから)、けっこうストレスの発散になる。たとえば、「心理学ってのは、spiritやheartとかココロとは関係ないんだ」と切り出せば、「そうそう、心理学は、行動、動作を観察して分析するだけやから」というふうに。で、昨日はテレビでバラェティ番組『世界の心霊現象2012』というのに彼がチャンネルを合わせたので、「よし、ひとつ、心霊現象とやらを解明してみようではナイか」ということになって、いやあ、笑った、笑った。
こういうバラエティが取り上げる心霊現象の動画には、一定のパターンがある。どういうワケか、偶然映っている「とんでもナイもの」とやらの女性は髪がロングでスリムで視線が「こっち」を観ている。怖そうなところに現れる(ここで現れると怖いぞというのを何故か心霊さんは知っている)。最近のオーブという発光現象について弟は「あれは空気中の塵とか埃とか、何か反射するものに光があたっているだけなんやけど、最近のカメラは解像度が高いので、最近は多く現れるようになったのとちゃうか。たいてい、廃墟のビルとか、埃っぽいところに出るからな」と明解なことをいうてました。アイドルがその廃墟ビルを探検するというパターンが必ずあるが、今回は、心霊研究家(こういうのもいつも出てくるんだけど。ありゃあ、テキ屋です)もご一緒。で「あそこにいますね」というところにアイドルを立たせて写真を撮る。すると、アイドルが二人になって映っている。次にその写真をもう一度(雛壇のタレントたちとお茶の間)が観ると、アイドルは消えている。これは鏡像写真だということはすぐにワカッタ。で、アイドルが消失するのは、同じ写真を二度撮っていて、一枚は鏡像にしなかったからに過ぎない。霊障の家というのが出てきた(これもパターンだが)。41歳の男性が父親と二人で住んでいる家。あちこちに御札が貼ってある。霊に祟られて、仕事を辞めたという。首を締められたり、心臓を掴まえられたりするという。そこで、カメラが設置される。男性の寝室は和室。ガラス障子を挟んで幅三尺、長さ二間ばかりの廊下があり、向かいは壁ではなく、襖だ。さて、異変が起きる。起きなければつまらない。まず、男性の寝室側から観て、ガラス障子に影が移動する。次に同時刻の廊下の様子をカメラが捉えている画像が映されるが、廊下には誰も、何もいない。次にガラス障子の端っこに女性の頭部(顔)らしい影が現れる。廊下の映像には何も、誰も映っていない。さて、ここから杉下右京みたいに謎を解いていく。ともかく、何事も不思議なもの(事象)に対しては、疑問を持つ(捜す)ことだ。これは単純なもののほうがイイ。まず、私は、なぜ心霊さんが「影」なのかという疑問を立てる。男性の寝室は電灯が消されて真っ暗だ。しかし、影がみえるということは、「廊下には電灯が点って」いなければならないことになる。どうして、廊下だけ電灯を点けたままにするのだろう。その影について弟が移動する「影」は背丈が高すぎると指摘。そこで、謎が解ける。廊下に誰も(何も)いなくとも、影なら作れる。ピンホールで投影すればイイだけのことだ。移動する影の背丈が高くなるのは、投影されたガラス障子との距離の問題で、影の部分が大きくなっというワケだ。おそらくトリックはそれだけだ。この他、さまざまな心霊現象映像について、笑いながら弟と、これはここがオカシイと語り合う楽しい二時間だった。出来るなら、独り暮らしで退屈している私のスラムアパートにも心霊さんが出てくれねえかなと思う。そのときは、ゆっくり語り合おうじゃないか。「いまの時代に心霊だのホラーだのってのはなあ、お伽話がなくなったからなんだぜ」とかさ。

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