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2011年9月11日 (日)

震災未だ終わらず

タカアキが米を研いでいる。後ろ姿しかみえないが、シャカシャキという音でワカル。私も米を研ぐ。私の場合は炊飯器の容量が3合半なので、それだけ全部炊いて、みな冷凍にする。タッパと冷凍庫と電子レンジ、三種の神器。私の場合は中華鍋と中華おたま(これは少々安物を買ったので、錆びが出てきたが、まあ、鉄分を摂っていると思えば)アトは厚手の炊飯可能な鍋。これは煮物に便利だ。余熱でけっこう本格的に出来る。一昨日は大根を煮た。まだ少し冷蔵庫に残っている。独居というのは、こういう場合、食べきるというのが難しい。今日は食料の買い出しに行かねばならない。そろそろ独りで飯を食うのも飽きてきた。メニューも面倒なので、同じようなものの繰り返しになる。かといって、自炊を始めると、店屋物や、コンビニ弁当はもう食えない。近くの大手スーパーが改装中でこの秋、新装開店らしいが、そうなると、自転車でスイッと行けるから便利になる。私は出無精、閉じ籠もりなので、アウトドアもへったくれもナイ。
書き上げた賞金狙いの戯曲は11月末応募〆切なので、もう少し寝かせておいて、プリントしてから、赤入れをする。そうすると、新しい気分で読めるからだ。SLOFTの『デザートはあなたと』は、『この夜の果てへ』を観つつ、plot、castを考えながら書く。スキームは、以前書いたものと同じだが、プロットは全て変えるつもりだ。
シス・カンパニーの『寿歌』チラシが送られてきた。スタイリッシュでかっちょいい。こういう『寿歌』があってもいいんじゃないかな、と思う。というか、私ならこのメンバーなら、うんとスタイリッシュにやるぞ。
少しずつだが、『寿歌』の上演申請が増えてきた。震災以降だ。収益は義援金にするという。義援金にしてもらっても、みんなで飯食ってもらっても、当方はいっこうに関知しない。『寿歌』と東日本震災とは、何の関係もナイ。シス・カンパニーの上演も、震災前に決まっていたことだ(震災は、私が社長の北村女史と会って、数日後に起こった)。劇中に放射能、荒野などが在るからといって、シス・カンパニーがそれをアテコンだなどということは全くナイことは、書いておく。別に義理はナイけど、事実だからだ。
義援金にするとて、著作権料は規定どおり頂く。30年前にも、反核運動に利用されたりしたが、まあ、面々のお計らいでけっこう。震災は復興の時期に入っていると思ったら大間違いだということだけは、肝に銘じたほうがイイ。震災は未だ終わらず。ほんとうなら、私たちのような演劇ものがしゃしゃり出る情況ではナイのだ。しかし、私たちがマレビトであるのは宿命だ。何処から来りなん、何処へと去り行かん。
ところで『寿歌』の戯曲原本は現在、ナイ。そこで、当時のままに(『不・思・議・想・時・記』のママ)タイトルを『寿歌』として復刊の企画をしている。30余年前の天才の仕事をみよ。

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