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2011年9月29日 (木)

SLOFT・午後の授業

「なぜ、芝居をやってるんですか」という質問に対して、一度だけ、ひじょうにオモシロイ応え方をした女優に逢ったことがある。彼女曰く「みんな辞めていくからです」。この奇妙な答に質問は続いた。「具体的にいうと、それは」、答えて彼女曰く「誤解しないでもらいたいのは、辞めた者が挫折して、しかし、私は未だに夢を追っているとかそういうようなことではナイんです」「辞めたひとは、結婚、妊娠、家族の都合、彼氏の意向、健康的理由、年齢的理由、さまざまです。そのさまざまは私にもありました。だからといってそれを乗り越えていく信仰のようなものが演劇にあったワケではありません。私が芝居を辞めない理由は、単なる確率だと思います。サイコロを振ると一から六まで、目が出る確率は六分の一です。しかも、ニュートン力学とかいうものによると、それはサイコロが投げられたときに決定しているということです。しかし、変な劇作家がいて、そのひとが、最初から決定しているものはナニもナイというんです。たとえば、そのサイコロに六が出る確率は八割かも知れない。それは最初はワカラナイ。何万回と振り続けて、やっと決まるものだ」「だから、私が女優を続けているのは、ただ、他のひとが辞めていくから続けていっているようにみえるだけで、私には、ただの確率としかいいようがナイんです」
話題転換。
演技者を単純に理解しようとすれば、数学を応用すると最も手っとり早い。演技者を複素数と置き換えればそれで済む。複素数は実数と虚数の二元数だ。簡単にいえば、関数とグラフというのを習ったことがあるだろうから、そのX軸とY軸をまず思い描いてくれればイイ。そのX軸を実数軸に、Y軸を虚数軸に変換する。そのとき生まれる平面が複素数平面だ。従って、演技者をこの複素数平面の座標だと思ってしまえばイイ。虚数は(i)で示されて、二乗してマイナスになるという、理論的にしか存在しない数だ。このi(虚数軸)に1をとり、実数軸に1をとれば、座標は(1,i)。この座標をaとして、aから直行して実数軸に降ろした、実数軸の1の点をbとする。そうすると三角関数が現れる。0から座標aまでの線分を絶対値と呼ぶ。実数軸0と、座標aによって生まれる絶対値の角度を偏角という。この偏角によって、実数軸の0~1はcosineθであり、座標aから実数軸はsineθだ。おそらくtangentは微分方程式の接線になるのだろうが、私の数学的知識ではワカラナイ。また、いま、それを持ち出す必要はナイ。これだけの情報があれば、その演技者が1+i、あるいはi+1から、演算は始められる。この右項と左項の違いはタイセツだ。要するに実数(実態)に虚数(虚構)を足したものなのか、その逆なのか、sineθは、cosineθは、それよによって生ずる偏角と絶対値は、と、演技を追いかけていけばイイ。虚数だけでも、便利だ。マイナス×マイナス=マイナスなら、否定の否定が肯定でなく、否定であるという、アドルノの「否定弁証法」となる。

おっと、昼間のビールが効いちゃって、何だか書いちゃったな。

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