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2011年8月26日 (金)

哀しき発明

黙示録の天使の喇叭は もう とうに吹かれているのだ

もちろんそれが聞こえるものは そう在りはしまい

「主」だか「如来」だかワカラヌが

おおせつかった「私」の 面倒くさい地上の任務も

やがて もう少しで終わるだろう

ともかくは「人間」をいま 滅ぼすべきではナイと

私は報告書に書き込んで ペンを置き

すうっと一息吸い込んで 深い眠りにつくだろう

それからそっちに還るのだ 「ミ・カ・エル-神の如く振舞う者は誰ぞや」

三軍九隊 天軍 万軍 ええいうるさい天使の翼の羽ばたきよ

私は眠りたいのだ 眠りたいから天使たちよ おまえたちに 人間の ほんとうのことをひとつだけ教えてやろう だから 静かに瞳を閉じよ

「ひとはウソをつく」 これだけは天使たちよ おまえたちには出来ぬわざだ だれがひとに教えたことでもナイ これだけが ひとの 哀しい発明なのだ

さあ あと少し 私はウソをつこう ひとであるうちに ただひとのために

 

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