哀しき発明
黙示録の天使の喇叭は もう とうに吹かれているのだ
もちろんそれが聞こえるものは そう在りはしまい
「主」だか「如来」だかワカラヌが
おおせつかった「私」の 面倒くさい地上の任務も
やがて もう少しで終わるだろう
ともかくは「人間」をいま 滅ぼすべきではナイと
私は報告書に書き込んで ペンを置き
すうっと一息吸い込んで 深い眠りにつくだろう
それからそっちに還るのだ 「ミ・カ・エル-神の如く振舞う者は誰ぞや」
三軍九隊 天軍 万軍 ええいうるさい天使の翼の羽ばたきよ
私は眠りたいのだ 眠りたいから天使たちよ おまえたちに 人間の ほんとうのことをひとつだけ教えてやろう だから 静かに瞳を閉じよ
「ひとはウソをつく」 これだけは天使たちよ おまえたちには出来ぬわざだ だれがひとに教えたことでもナイ これだけが ひとの 哀しい発明なのだ
さあ あと少し 私はウソをつこう ひとであるうちに ただひとのために
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