無料ブログはココログ

« 恋愛的演劇論・28 | トップページ | 恋愛的演劇論[実践編]・2 »

2011年7月10日 (日)

恋愛的演劇論・[実践編]・1

演技者のすることは、体調の管理から始まる。体調の管理とは、体調をいつも最上の状態にしておくことではナイ。自らの体調の変化に自覚的になることだ。演劇公演の本番は、いつも演技者の体調の最上のときに営まれるワケではナイ。したがって、どういう体調のときには、どういう対処、対症、対応をすればいいのか、自らの心身を常に自ら「対象」として捉えておくべきだ。昨今は、ドラッグストアに多くのドリンク剤があふれ、本番公演ともなると、演技者は化粧前にさまざまなドリンク剤を並べたがる傾向があるが、そうして気休めにそれを飲用するのは構わないが、多くのドリンク剤は代謝剤でしかナイことを知っておいたほうがイイ。効くクスリというのは、必ず副作用を伴う。そのようなクスリはまず、薬店、ドラッグストアでは販売していない。せいぜい、第一類としての鎮痛剤がある程度だ。また、そのような薬品は、ストアで購買するよりも、医院で診察後、薬局で購入したほうが、格段に安価だ。
特定された疾病以外の病気、体調の具合の悪い場合、下痢、咳止めなどは、服用を本番1時間前だけにしておくこと。抗ヒスタミンは、口の渇きを生ずるので、せりふをいう障害になりやすい。下痢の場合、水分をとって、出すものは出したほうが、治癒が早い。生理痛の場合は、貧血を起こしやすいので、鎮痛剤との併用に甘いめの紅茶を飲むなどして、これを整える。
こういう演技以前の障碍に対しては、その障碍のあるときに、どの程度の演技が出来るか稽古すること。手っとり早くいえば、最も体調の悪いときほど、稽古をしてみたほうがイイ。そうすると、このように体調の悪い場合でも、8割くらいは出来るというような自信になる。本番は、ほんとうは5割の力で出来るようにするのが理想だから、それで充分だと思えばイイ。
体調の管理というのは、自分の心身を過信しないことから始まる。感冒などの流行のシーズンには、体力を過信せずに、手の消毒に努めること。何かにつけて手洗い。うがいよりも、そのほうが効果がある。携帯用の消毒スプレーを常備して、電車の乗り降りなどには、手の消毒に努める。ただし、消毒用アルコール(エタノール)は、手荒れの原因になるので、ヒアルロン酸などで、手入れを怠らぬこと。ひどいときは、尿素配合の化粧品を用いる。尿素は劇的な効果があるが、使いすぎると劇的にダメになるので、そこは自身の匙加減だ。
下手にドリンク剤を飲むよりも、漢方の補中益気湯(一日三回)を用いるほうがイイ。女性の場合、とくに冷え性などにも効果がある。なによりも、食欲を落さない効能があるので、ものが食えるというのはありがたい。また、牛乳なら300~500㎖を食欲のナイときには飲用する。
体調の管理は、身体というものに対する対象化に通ずる。胃が痛いということで私たちは胃が何処にあるのかを知る。ところが、膵臓が痛いとか、脾臓が痛いとかは感知出来ない。心臓は何故、かってに動いているのか。随意筋と、不随意筋、これらが内臓にも在るのだ。そうすると、脳はそのどちらに該るのか。私たちは脳を使うことが出来る。考えることが出来る。しかし、脳がどのようにしてナニをやっているのかを、私の脳は知らない。カラダ、ココロ、この不可思議極まるものを用いて演劇は表現される。それは「恋」というものが、不可思議極まる営為であるのと似ている。

« 恋愛的演劇論・28 | トップページ | 恋愛的演劇論[実践編]・2 »

演劇」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/558792/52170628

この記事へのトラックバック一覧です: 恋愛的演劇論・[実践編]・1:

« 恋愛的演劇論・28 | トップページ | 恋愛的演劇論[実践編]・2 »