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2011年4月13日 (水)

今朝(4月13日)の中日(東京)新聞のデカ文字を読む

幾つか書いておく。ただし、私は門外漢なので、そのつもりで、その程度でと心してもらいたい。
まず、28面の特報記事のデカイ活字『水蒸気爆発一番怖い』で示された「水蒸気爆発」について。 「フクシマ」においては、私たちはいろいろな爆発を連想してしまうようになっている。これはメディアの責任でもある。まず、核爆発(いわゆる臨界と同様、核分裂のエネルギーによって生ずる)、「フクシマ」の場合、臨界は制御されている。再臨界する可能性はナイに等しいが(幾つか条件が揃わないと臨界にはならない)、あったとしても、核爆発に結びつくエネルギー反応はしない(原発とはそうしたものだ)。次に水素爆発、これは、何らかの原因で原子炉格納容器から漏れだした水素が、空気中の酸素と反応して起きる爆発のことだ。燃料棒に使用するジルコニウムは1100度を超えると、水と反応しやすくなる。その反応の結果できた水素が、何らかの原因で格納容器の外部に漏れだし、空気中に含まれた酸素と反応して爆発すると、水素爆発になる。水素と酸素の化学反応で水が出来る実験を、私たちは、たぶん、中学生のときにやってみているはずだ。これは「水爆」とは何の関係もナイ。水爆なら、空をみ上げればイイ。太陽は核融合反応で燃えている。水爆もその原理だからだ。さて、お次は大見出しの「水蒸気爆発」だが、インタビューに答えているのは、小出・京大助教(助教というのは、准教授の別称ではナイ。助手だから、大学内での地位は低い。何故、1949年生まれの小出氏がそんな地位なのかは、反原発派だからだ。科学の分野、学問の分野はかなり政治制が強いのだ。科学の客観性も、ポパーのいう反証主義、クーンのパラダイムもあったもんじゃナイ)。氏のいいぶんによると、「メルトダウンが進むと高温の溶融物が下部の水と反応して水蒸気爆発が起き、桁違いの放射性物質が飛び出す。これが一番怖い」さらに圧力容器も、その外の「最後のとりで」の格納容器も破壊する。となっている。ここで「下部の水」というのは、メルトダウンの際に緊急用に張られる格納容器の水のことなのかどうか、ワカラナイが、格納容器の水であれば、当然、溶融された燃料棒は、この水に落ちることになっている。そこで、当然、水蒸気爆発が起きる。焼け火箸を水につけたら、ジュバッとなるのと同じことだ。もし、格納容器で水蒸気爆発があったということは、緊急用の水は、格納容器に張られたということになる。たぶん、いま事故現場で必死でやられていることは、圧力容器(炉心)内での溶融物の水蒸気爆発をくい止める作業だろう。これは燃料棒を冷やすしか手はナイ。再臨界しないのに燃料棒が高熱になるのは、β崩壊という、量子崩壊に生ずるエネルギーが熱に変わるからだ。このエネルギーは、宇宙にある四つのエネルギーである、重力、電力、磁力、核力のうち核力に該り、最も大きい。
さて、しかしながら、この小出助教の答にも、エビデンスが不足している。いきなり、チェルノブイリとの比較で、福島から二百~三百㌔離れた東京も危険(汚染される)という警告になるのは、東京都民に対して、虞れと不安の材料をもたらすだけだ。水蒸気爆発の確率と規模(エネルギー)、その際に放出される放射性物質の予測量、汚染される際の被曝量、格納容器が破壊されるという根拠(格納用気の堅牢性については何も触れられていない)。また、末尾に、原発が推進されるのは、「核兵器のためのプルトニウムを保持しておけるからではないか 」という言にも、疑問が残る。何故、反原発ではなく、科学者なら、反核分裂原子炉、という道筋をとらなかったのか。重水素とヘリウムを使う核融合原子炉が始動するのは早くて2050年といわれる。この太陽と同じエネルギーに対しての、科学の道を閉ざしてはならない。いま反原発をいうのはイケイケでドウダ、ソレミタコトカ、だろうが、此度の地震災害復旧に対して、自衛隊の活動を報じられるにつけ、自衛隊への観方が、私たちはずいぶん変わったはずだ。それは米軍との共同作戦においてもそうだ。要するに私たち庶民大衆は、『七人の侍』の百姓と同じなのだ。「おさむれえさまぁ~」と同じく「自衛隊さまさま」になった。感情的、心情的、煽動的に反原発をいうのは易いが、問題にすべき原発の核心を見失わないことだ。

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