賽は投げられた
シーシュポスは、山頂まで岩を運び上げると、それを蹴飛ばした
岩は いずことしれぬところへ 転がり落ちた
眼下にひろがっている美しい街の灯をみると
彼は大地に骰子を投げた
「ピンゾロの丁っ」
ヨシっ と 彼は叫んで天を仰ぎ 自らの刑罰に自ら終止符をうった
それから あたかも ツァラトゥストラのごとくに 山を降りていった
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