猛暑がねえ
猛暑がねえ、もうしょうがねえな。みんな、どうかしちまって、あの天下の産経新聞が一面コラム(産経抄)で、つい最近だったけど、「三行半」のことを「三下り半」なんて書いてたが、毎月トーハンが送ってくれる『新刊ニュース』でのトップ記事、「著者との60分」(これは、売れっ子作家へのインタビューで、新刊についてのもろもろを著者が語る)では、『本日はお日柄もよく』(徳間書店・原田 マハ著)の紹介なんだけど、この本は、catch copyが「わたしの言葉が日本を変える?」で、内容は、伝説のスピーチ・ライターに主人公が弟子入りして、成長していくというトキメキのお仕事青春小説と、いうことなんだけど、本の内容からして、間違ってはイケナイはずの日本語の使い方を間違って、著者のマハさんは「自分の大きな命題として、最後は前を向いている女性像を書き続けていきたいです」なんておっしゃっている。伝説のスピーチ・ライターてのはどの程度のひとなんだろう。(どこが間違っているのかは、何度もこの欄で指摘しているので書かない)。そういや、日本演出家協会主催の、近代劇リーディングのチラシにも、コトバを仕事にしている人々なら間違ってはイケナイ間違いがあったナ。「綺羅星のごとき作品から」なんて、チラシの表の宣伝文に書いてある。正しくは「綺羅、星のごとく」だ。ついでだから、いっとくけど、高橋留美子の新シリーズ『境界のRINNE』で、主人公の男女は「成仏できない幽霊たち」を成仏させるのが仕事とあるけど、それは「往生」でしょう。「極楽往生」とはいうが「極楽成仏」とはいわない。「成仏」というのは、「仏に成る」ことだから、往生してからも、さらなる修行が必要なのだ。べつに私は、校閲係でもなんでもナイし、コトバに熟知しているワケでもナイ。まあ、いってみれば、物書きとして、低学歴のものが恥をかくまいとして学んできた常識をいっているだけに過ぎない。
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