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2010年7月27日 (火)

ゾンビとミステリ

東京での空き時間に、渋谷で映画を観た。が、渋谷というのは、すり鉢の底のような街なんだなあ。最初は道を間違えて、これが、陽気が良かったら探検したいような風俗横丁だったけど、モノスゴイ暑さで倒れる寸前だから、『道頓堀劇場』なんてストリップ小屋を横目でみながら、半ば諦めていたところに、開場2分前に映画館が現れた。観たのは『ザ・ホード』とかいうゾンビ映画。ゾンビ映画というのは、ホラーでもスリラーでも、サスペンスでも、ない、のだということを初めて知った。ゾンビ映画はゾンビ映画という、genreなのだ。この映画も(フランス映画なのだが)警官の不倫話なんてのから始まって、警官仲間がギャングに仇討ちに行くという、冒頭から、いきなり、活躍しそうな警官の首謀者が殺されちゃうんだな。えっ、なんて思っていると、突然、ゾンビが出てくる。ゾンビというのは、形態としては、血肉を喰らう死人(シビト)の化け物なのだが、観念的(潜在的)には、伝染病(感染症)の恐怖、なのだから、いつ、どこで、どんなふうに出ようと、説明ぬきでイイ。たとえば、あの韓国ドラマ『冬のソナタ』で、山頂の建物に吹雪で閉じ込められた、ヨンさまと、ジウ姫のところに、ゾンビが出てきたとする、するともうゾンビ映画になるのだ。これは、実に面白いドラマツルギーだ。いつか使ってみよう(と思ったら、もう使ってたわ、ある戯曲で)。次に観たのが、『華麗なるアリバイ』で、アガサ・クリスティー原作の映画(原題は、『ホーロー荘の惨劇』だったか)だが、犯人の作り方や動機はまあ、なんとか及第として、ちょっとどうかと思うところが、以外に幾つもあったですわ。全然ワカランところも一つあったとです。まあ、暑さで、私の頭がどうかしているのか、作品としては、同じ女性作家でも、五十歳半ばから『バーナビー警部』シリーズで脚光をあびているキャロライン・グレコムにおいて、アガサ・クリスティーは、もはや、ほんとうに古典でしかなくなったのではないでせうかね。

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