かってに死ね『必死剣鳥刺し』
大津にシネコンがあるのを、偶然、新聞でみつけて、観に行った。『必死剣鳥刺し』(監督・どこのどいつでもいい)。まったく期待などしていなかったが、池脇千鶴だけでも観てりゃいいかと思っていたら、その通りになった。能役者のほうからたっぷり写せという条件があったのかも知れないが、導入が、長~い能のシーンである。(あのな、ネタバレがどうのなんかいう輩は、私のこのブログなど読まんでいい)。しかし、この長ったらしいシーンは、カットの割り方によっては、重要なシーンとして描写出来るはずなのだ。ここで、監督の無能(能じゃナイのよね)がさらけ出される。だいたい、時代劇というのはクリシエ(版型)なんだから、話(story)はもう、よほどのアホでナイ限り、頭の部分を観れば最後までワカルのだ。だからこそ、プロット(plot)勝負なのだ。原作が短編なんだから、それを二時間近くに引き伸ばすなどという、シナリオ作家も、また無能。なにしろ、エピソードは一つしかナイんだから。で、登場人物がプロトタイプなんだから、つまり時代劇というのは、そうなんだから、で、どうすんだ、というのが、創意と工夫だろう。流行に乗って、藤沢周平やってりゃいいというもんじゃないんだ。シナ作も、監督も、ちっとは、全盛期の東映時代劇でも観て、勉強しなさい。東映じゃナイけど、大映の『眠狂四郎』シリーズや、『座頭市』シリーズなんて、みな90分をきってるんだぜ。それらもクリシエではあるけれど、池脇千鶴だけでもってるようじゃ、情けねえ。
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