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2010年5月23日 (日)

私たちの望むものっわ

第14期の塾生の卒業公演を終えて、簡単な打ち上げで、こっちは鬱病がひどいもんだから、乾杯の挨拶に、けっこう長々としゃべったらしく、翌日、昨日の乾杯のときの話は、めずらしく、レクチャーみたいやったですねといわれたが、ひとつには、鬱病期になると、コトバに自信がなくなって、ついつい、そのコトバをフォローするべくコトバを出し、さらにそれをフォローすべく発言をと、話が長くなるのだ。とはいえ、(そこでは、記憶は曖昧ではあるが、「書かれたコトバ」と「語られるコトバ」のことについて話したらしく)初めてそんな話を聞く、出演してくれた役者さんたちは、いつもこんなレクチャーなんですかと、興味津々だったらしい。10人の卒塾生たちが、お決まりで、一年のお礼の挨拶にやって来る。そのひとりひとりにつきあって、次は、ceremonyとして、塾生からひとことという時間があり、そのひとことにも、いちいち返答していく。さらに、まだ名残のある塾生が、いろいろ、質問に(遠慮しながら)やって来る。我が塾は、塾の期間中は、私に対しての質問は禁じられているから、それが初めての質問という、塾生ばかりなのだ。ともかく、一年を通して、酒宴を持つということは、忘年会と、この日の二度しかナイ。忘年会でも、私は早々に引き上げるので、接点はレクチャーだけだ。・・・さて、帰宅してから、晩飯のアト、ひとっ風呂あびて、ふと母親の観ているテレビを眺めたら、遺伝子で、人間の才能がワカリ、その遺伝子にあった英才教育をしている(中国だけど)てなことをバラェティでやっている。で、日本でも、アイドルになるためのキッズアカデミーを大手のプロダクションが経営していて、母親が、年端もいかぬ娘を第二第三の安室なんたらにせんとして、つめかけている。日本のさる大学の名誉教授が遺伝子の世界的権威で(話を聞くに、どうしてもそうは思えなかったが)、いい遺伝子にスイッチを入れれば、才能が開花するとのたまう。aggressiveな私は、このテレビに腹がたってきて、才能のある人間というのが、いい人間なのか。と、怒鳴りたくなってくる。これではまるで、ヒトラーがとった、優秀な遺伝子(メンデルの優性遺伝、劣性遺伝とは関係ナイ)を残すためにユダヤ民族を絶滅させようとした政策、実態と、殆ど変わるところがナイ。いっておくが、「表現」は、(あるいは表現者は)けしていい遺伝子によって生ずる者ではなく、ここにいたって「いい」とは、何が「いい」のかと、問いかけたくなる。なんだか、我々が、絶滅種のような気にさへなってきて、鬱々としたが、すっ飛んだ話で締めくくれば、「劇場法」というものが、新人の劇作家や演出家、役者たちのために、チャンスを与えてくれるものになって欲しいというのは、切なる願いだ。

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