仕事人
『アシタもおかしいか、』を仕上げる。銭出して、観る価値のあるレベルにはもっていけた。仕上げがいつもより遅れたのは、私の演出力の体力的な問題だ。それでも粘れたのは、出演者たちの労働力の志向のおかげだ。・・・藤田まことさんが急逝されて、コトバもナイが、『必殺』で中村主水が登場するのはシリーズ2作目の『必殺仕置人』からで、これは山崎努が主役だったから、脇役での起用で、登場してないエピソードも含まれる。もちろん、『てなもんや三度笠』までは喜劇役者だったワケだから、シリアスな芝居は経験がナイ。監督(どの監督だったかはワカラナイ)に初めていわれたのが、「あんた、ほんまに下手やなあ」、これは本人の弁(もちろん何処の新聞にも掲載されていない。アタリマエだけど)。・・・ついでに威張っていっとくけど、私の戯曲『寿歌』への発表当時の批評家、評論家のオコトバは「文章が安すぎる」「内容が稚拙」「リアリティがない」。さてと、私は、本日は流山児との二人芝居の演出をやってくれる小林七緒との、最初の打ち合わせ。擬制未だ終焉せず。真なるものの蹉跌する時代はつづく。
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