その愛をすてなさい
風雨鳴く夜にめざめしきみにいう 我が帆船のタラップはここ
その愛を棄ててしまえよ飢える子に 与えるべきはビスケットなの
彼のひとを奪えし我の恋をいう 盗人よりも理は二分多し
☆
聞くがいい
おまえが預けた金銀の 利子が一桁上がるたび
この世界で
飢えた子供が なんのために 泣かなければならぬのか
わからないままに 死んでいくのだ
おまえが合法的に収めなかった税金が 認められるたび
この辺境で
病んだ子が なんのために 苦しまねばならぬのか
わからないままに 死んでいくのだ
私はいつも妄想で 狙撃用ライフルに 弾丸をこめるが
安心するがいい
その弾丸は おまえたちを 撃つためのものではない
おまえたちを赦している 神を撃つためのものだ
いてもいなくても どっちでもいい
いてもいなくても なにもかわらない
ただ いいわけをするためにだけ そのものの 降臨する
その瞬間を待つために 私はいつもスコープを覗いている
そのものが「我は神なり」と 声高になのったそのとき
「もし、おまえが全知全能の神ならば、その愛を棄ててみよ」
と 私の銃弾は そういうだろう
どっちでもいいことだが
きっと そういうだろう
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