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2010年1月28日 (木)

殉生

流山児祥(流山児★事務所主宰)が、もう、う~んと前から、二人芝居やろうよと誘ってくるのを逃げる口実に、「俺は60歳になったら、また役者をやる」といいつづけてきたのだが、どうも、私財のほうの蓄えが、そこまでもつかどうかワカラナイので、じゃあ、やるかということになったのが、『浮世根問~live~歌謡曲だぜ人世は』(演出・小林七緒)なんだけど、これで、ふと思い出したのが、前述したコトバ、「60歳になったら、もっぺん役者をやる」だ。それくらいになると、もう体力勝負でもなかろうし、せりふだって適当になっちまうから、役者稼業からオサラバするときに、その理由づけに、そういってきたことはいってきた(といっても、聞いてた連中がいたかどうかは疑問だが)のが、なんだ、もうその60歳(還暦ということネ)も目前なんだなあと、そう思って、じゃあ、役者やるかなあと、漠然と思いよぎらしているところだ。ここんところ、「そうだな、オレは、演劇で人生を棒に振ると決めたんだから(ほんとうは人生のほうから棒に振られたにせよ)残るものは演劇だけだよなあ」と、みょうに寂寞としたり、あるいは力の抜けた虚無的幸福感があったりして、「あのね、幸せなんてのはね、ナニかを〔好きになる〕ということ以外にはナイのよ、なんでなら〔嫌いになる〕ってとっても不幸でしょ」と、そういうことをメモに書いたり、オレやオレの生き方が嫌いになられても、オレはちっとも不幸ではないから、もう、世間のことはほんとはどうでもイイんだ。と、無頓着を決めつけて、さて、殉死というコトバはあるが、殉生もまた、自分の思想、人生に殉じて死ぬことと同じだと、じゃあ、まあ、そうしとこっと、川島雄三監督みたいに、積極的逃避のwarming upとして、昨日は稽古場に行く途中の地下鉄の中で、泣いていたのだ。サングラスしてたけど、さすがにジョシコーセイには、ヘンな目で観られたな。

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