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2009年12月23日 (水)

劇、その演技・02

私の演劇の初体験は、身体(カラダ)からやってきた。あの経験はいまでも忘れることが出来ない鮮烈なものだ。18歳のとき、名古屋の中京大学でニセ学生をしていた私は、友人の所属する演劇部(とはいえ、当時は、学校とは独立の「劇団」として門戸を外部にも開いていた)に居すわることになった。で、演劇部だったので、芝居をすることになった。キッカケというものは、それだけのものだ。べつに志すところがあったワケではナイ。演劇のことなど何一つ知らない若輩だったが、ともかく役者をやることになって、それが当時の演出でもあったのだろうが、私は、客席からジーンズひとつの半裸(上半身は裸)で舞台に向って登場するのである。このときのせりふは記憶していない。ただ、私はみえもしないのに、私の背中を観た。私の声を私の耳がとらえた。それは18年間、知り得なかった、新しい驚きだった。私は私のカラダを私がちゃんと観ていることを感じた。その快感はずいぶんと激しいものだった。もちろんそれは、私の意識が演じている私を捕捉していただけにすぎないのだが、そのような意識が芽生えるものであるということを、演劇を通して体験したのだ。その快感(ココロ)は何処から来るものなのか、そんなことには興味はナイが、これはオモシロイものを発見した、私とは、こんなふうだったのか。と、堪能して、やがてそれはヤミツキになった。

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