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2009年12月15日 (火)

映画評『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』

原作は三部作だそうで(一部ごとの完結だけど)、累計2100万部(世界第二位)の売り上げだそうだ。ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』(こっちはショーン・コネリーで映画化されている)と比較される、今世紀最大のミステリーという触れ込みだ。もちろん、エーコの『薔薇の名前』には及ばない。よく出来ていると思うが、私の『ぶらい、舞子』(小峰書店)のほうがオモシロイのはいうまでもナイ。で、2時間半の長尺なのだが、またかよ、と食傷ぎみな聖書ネタが出て来る。旧約聖書だ。西洋のミステリ大作になると、すぐコレだからな。であるのに、聖書の素人の私でもワカル謎のヒントを探偵役の二人がナカナカ気づかない。ナチ・エピゴーネンが悪役で、これも、いつものステロタイプだなあとため息しつつ、真犯人など誰でもよくなってきてしまう。途中までは、かなりオモシロイんだけど、半ばから、私はparallelにべつのミステリなことを推理していた。そういう芸当は芝居みたいなものを長年やっていれば可能なのだ。ミステリ映画としての雰囲気が、こちらの論理癖を刺激して、こっちのパズルが完成したころに、映画も終わって、『薔薇の名前』を観たときは俄然、原作が読みたくなったが(映画のほうが先で原作は出版されていなかったので、後読みになった)、こっちは、とりたてて、そういうことはなかった。繰り返しいっとくけど、私のミステリ、『ぶらい、舞子』のほうがオモシロイと思う。(半分は宣伝、半分はマジに)

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