ロゼッタストーンの楽譜
娑婆に未練がなくなったというか、興味がなくなったので、というか、あんまりもうつきあいたくないなというふうなので、こいつが周期性のうつ病に転化してはマズイなと、ともかく、脳を違うことに向けようと、そいで、量子力学の数式に取り組もうと、で、いま、シュレディンガーの波動力学での位置と運動量(この積の順序を変えると、差が生ずる)の数式と格闘しているワケで、なるほど、波動力学だから、波動関数が出てくる、複素数だから、その平面は複素平面である、位置と運動量だから、微分が出てくる、で、この積の順序を変えると、qp-pq=ih(iは虚数、hはプランク定数)になると、ふむふむ、概要はつかまえることが出来るのだが、まるで、ロゼッタストーンに描かれた楽譜(score)を読むがごとき作業である。(『可能性と現実性』は、ほんとうは、戯曲と舞台との関係について書きたかったのだが、ちょっと失敗だったなと、反省)。しかし、楽譜は♯、♭が多くなるとまるでチンプンカンプンなので、まだ、こっちの数式のほうが、なんとなく頭には入ってくるようになった。加藤和彦さんは、うつ病歴1年だから、首つっちゃったけど、こっちは35年だ。もうちょっともたせないとイケナイので、いろいろ手をうってはいる。ゆんべは夜中に、『昭和残侠伝』の秀次郎、風間、殴り込みの道行きのシーンだけを6本観た。最初にこのシリーズ観たのは、クラモチくんが連れていってくれた後楽園の映画館で、併映が『緋牡丹博徒』だった。映画観て、初めて泣いたな。そっとクラモチくんを覗くと、彼も泣いてたな。あれはあれでいい時代だったんじゃないかな。さて、ロゼッタストーンだ。うーん。
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