嵐とともに逝きぬ
二年ぶりかの嵐が去って、クラモチくんは逝った。彼らしく癌と闘病し、重篤の身でありながら、私の癌に対する質問に懇切丁寧に答えたメールをくれたのが、つい最近。彼の大学時代の友人から、いつ訃報の電話がくるか、私は内心わらわらとした毎日を過ごして、思い出が去来するたびに涙ぐんでいた。・・・18歳からのつきあいで、彼はたしか三つほど上だったと思う。私の運命のひとであり、彼ナクば、いまの私はナイ(そんなに誇れた私でもナイが)。肝胆相照らす友であり、生き方の師匠であり、恩人であった。ほんとうに最後まで、最後の最期まで、彼らしく病と闘った。感動悲話などのような俗っぽい闘い方ではなかった。私はココロの整理がつかないので、通夜にも、告別式にもいかない。いったら号泣するに決まっているから。もう少し落ち着いたら、お参りさせてもらう。とはいえ、その大学時代の友人が電話の向こうで「骨は拾ってきます」というコトバに激しく落涙した。訃報は大阪での仕事の直前に入ったが、私は、平然と北村想を演じてきた。その程度には私も強くなったのだと思う。しばらくは喪に服すつもりだ。
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