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2009年9月23日 (水)

報告

2009演劇キャンプイン中津川(主催日本演出家協会・他)に四日間、「来て」といわれたので、「じゃあ」というワケで(ほんとにそんなワケで)参加。別に特に用事はなくぶらぶらしていればいいといわれたのだが、各会場の距離が遠いので、会場に行って催し物を観るしかすることもなく、私としては1年分(3年分か、5年分かも知れない)のセミナーやらシンポジウムやらを体験する羽目になった。初日の目玉は、柄本明さんの演技セミナー。常盤座という古い民間歌舞伎小屋のすぐ隣、神社の社務所で、十数名の参加者と、その三倍くらいの見学者を相手に行われた。この件に関して、翌日岐阜中日に『商業主義の風潮批判』という見出しで、記事に「柄本さんは演技で人を感動させるのは良いが図々しいのではないか」(これも奇妙な文脈なのだが)「最近は人を泣かせようとする感動病がまん延している。みんなを一つにしようとする悪意を感ずるなどと、商業主義的な風潮を批判」とあったが、(柄本さんの名誉のためにもいっておくが)そんな発言はレクチャーの中にはまったくなかった。おそらくは事後取材で仕入れたネタ(柄本さんが新聞記事向きに、その記者のレベルに合わせていったコトバ)なのだろうが、そういうワカッタようなことを客観的に書くべきではナイ。実際に、セミナーで柄本さんが展開したのは、最も難しい演技論で、たぶん、参加者は答えを出さない柄本理論に(しかも、それを面白おかしく、笑いまでいれながらやられるもんだから)今後、悩んで七転八倒するに違いない。おそらく全貌を理解するには、私くらいの能力は必要だとおもわれるからだ。柄本さんの論理の根本は、弁証法なのだが、柄本さんのスゴイところは、けして海外輸入の論理ではなく、また「身体論」には踏み込まなかったことだ。この辺りに柄本さんの配慮というものがあるのだが、おそらく、気づいている者はいなかっただろう。それでも、これまで演劇を「教育」されてきた役者の受講者たちには、猛毒のセミナーで、皿まで喰らう覚悟がナイといけない。受講者たちには、そういう勇気をもってもらいたいと願う。 

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