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2009年9月 4日 (金)

車はガソリンで走るのです

表題のようなCMがむかしあったような気がする。ふとそれを思い出した。というのも、民主党のマニフェストの目玉である高速道路の無料化で、市民団体『気候ネットワーク』から「車の利用を促進する一方で、鉄道やバスなど温暖化を防ぐ公共交通機関を衰退させる」という批判が出ているという記事を中日新聞9月4日朝刊で読んだからだ。私はこの市民団体がどういう団体かは知らない。が、この批判に対しては少し首をひねるところがある。まず、高速道路を無料化にしたところで、車両の国内総数に影響を与えるとは思えない。車両の国内販売数は1990年の7777000台をピークに減少しており、2008年では5082000台まで落ち込んでいる。(保有台数でみると、2006年の74252000台がピークで、2008年は73992000台)次に車のガス排出というのは「止まる・発進」のときが最も多い。その「止まる・発進」の極めて少ない高速道路で、ガス排出量が増えるとは思えない。(この「止まる・発進」を解消するためにETCが導入され、利用率は2009年2月で77%になっている)さらに、いままで東京-名古屋を新幹線利用していた人々(主には出張通勤だ)が、これを車両に変更するなどということも考えにくい。問題は高速道路である。つまり高速道路を利用する車両が増加しても、普通道路を行くよりはガス排出量は減ると算出したほうが科学的である。そういうことを懸念する前に、エコ減税とやらで、やたらとテレビCMの増えた車両メーカーの、いまが買い時、で、じゃあ、セカンド・カーでも買おうかしらと、消費者がこれを購入、普通道路を走る車のガス排出量が、如何にハイブリッド(そうでないほうが多いようだけど)とはいえ、増加するのではないかという心配を、この団体はしたほうがいいんじゃないのか。車はエコで走るのではナイのだ。

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