上弦の月
壁 もたれて タバコ 火ぃつけると
セメントの冷たさ 背中に心地よく
空には上弦の月 低く 明るく 街の灯は暗く
センチメントな夜でもナイのに まるで知らぬ他国にいるみたい
風にたゆとう煙のような うねりくねった こんな人生で
俺は 三回 恋をした
あなたは一度も好きだといってくれなかったと 彼女は泣きくずれ
生まれた子供にあなたと同じ名前をつけたのと 彼女は泪目でじっとみつめ
あなたの奥さんをにらみつけてしまったわと 彼女は無理に笑って黙り込んだ
三人の誰ひとり 抱きもせず ただ失うだけで
ひとり失うたびに 一つ人生が消えていき
いまこの人生は まったくちがう 人生だろうけど
それも タバコの煙とおんなじで 残るワケではない
満ちていくのか 欠けていくのか 空には上弦の月
センチメントな夜でもナイけど うた ひとつ
知らん顔して うた ひとつ
「うた」カテゴリの記事
- nostalgic narrative 28(2024.07.04)
- Sophism sonnet・69,12-07(2022.06.13)
- 賛美歌・1(2021.08.05)
- おわかれですね お姉さん(2017.08.03)
- 我が友 たち (もちろん、替え歌でござんす)(2017.04.02)

