夏の死に
中日新聞、黒川光弘さんが逝去。肺ガン、享年70歳。もちっといってるかと思っていたが、うちの実父より10歳若く亡くなったワケである。通夜に参席、実父のときよりせつねえ思いがしたのは、どうしてだかね。服装は黒で決めていったが、(といってもフォーマルじゃないんだけど)肝心の数珠を忘れていっちゃった。しまったと思ったが、宗派がどうやら浄土真宗らしいので、一安心。浄土真宗の形式で焼香をする。(浄土宗とは違うんだよな)こういうことは、実父のときに勉強したので助かった。・・・若山富三郎さんの楽屋に連れていってもらったときのことを憶い出した。若富さんは、どこの馬の骨とも知れぬ若造(だった)私にも気を使ってくださって、付き人に「おい、コーヒーを出さんか」なんて叱りつけたりと、まあ、詳しいことは、今度、中日のエンタ目にでも書きますが、「仕出しを大事にしない映画監督は大嫌い」とおっしゃっていて、私はその頃は「仕出し」の意味すらワカラナカッタのでした。黒川さんとは長いつきあいで、稽古場の近所の小さいラーメン専門店に晩飯をご一緒したとき、ラーメンに、ゆで卵がまるっと一個入っていたのに大感激で、「ありがたいなあ、こういうラーメンは」と、ああ、世代の違いだなあ、を感じたのでした。こちとらは、黒川さんの観劇日には、観劇後の栄養ドリンク(1000円くらいの高価なやつ)を用意しておいたりしたのだけど、「いやあ、これがなによりです」と、飲用されてましたわ。・・・夏は人類にはキツイ季節なんだそうで、暑さに人間は弱いそうで、なんだか、よーさんひとが亡くなります。
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