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2009年7月26日 (日)

無目的

フジテレビの『26時間・生』をヘキサゴン運びなので、ちょこちょこ観ていて、こういう何の目的もナイのがテレビの真骨頂で、紳助の司会も絶妙で、ダウンタウンとからんだときなどは、浜田なんたらの幼稚さなどにはさすがに一歩も引かない芸に感心した。他局の『愛は地球を救う・24時間』には、逸話だかジョークだか、誰が考えたのか、こういう話がある。番組を茶の間で両親と一緒に観ていた子供が両親にこう質問する。「愛が地球を救うのに、どうして募金活動をしているの」・・・私が量子力学に興味を持ったのは、いっとう最初に、素粒子というものが無目的に存在したという事実を何かの物理学の本で読んだときで、その書物では、もう一歩踏み込んで、「素粒子は人間を創造するために存在しているのではありません」とあった。これは当時の私にはヒジョーに面白かった。深沢七郎さんの謂いによると、釈迦はおそらく菩提樹の下で、流れ星でも観て、ああ、人間なんてあんなもんだ。何の目的もなく生まれて滅するのだ、とそう悟ったんじゃないか。・・・たしかに不思議なもので、ただ、12時間三輪車でコースを走り抜く、という行為だけで、人間というものは感動するのだから、蛇足のエピソードや感動悲話なんかは不要だったと思うが、(モーニング娘。も要らんと思ったけど)無目的のタイセツさというものをテレビに教えてもらった。それともう一つ、「ファミリー」である。紳助のお題目が「ヘキサゴン・ファミリー」なのだが、なるほど、ファミリーというものが、固定された対幻想の延長にあるよりも、ある一定の時間、規定の場所に集合して、また解散していくというのは、たしかに家族というものの一つの未来形かも知れない。これはもっと力がついたら、小説か戯曲に出来ればいいなと、ふと思った。

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