雨の日に
本日、朝から雨。涼しい。そういえば、去年の初夏もこんなふうだった。それで、今年の夏は涼しいのかななどと思っていたら、やっぱり次第に蒸し暑くなって、例年どおりになった。昨日は寝酒はなし。モーニングのアイス・コーヒーが染みる。バターをつけずに食べるそのまんまトーストが美味い。こういう日は健康というのは、この程度のものだろうと感ずる。午前中の仕事を終えて、そうだなあ、かつて手一杯に仕事があった日は、午前、午後、夜と机に向っていたなあ、と、ふと、その頃を憶い出す。昨晩は、調べ物のつもりで太宰治の『晩年』を開いてみたが、読んでいない作品もあることに気づいて、しばし読書。半世紀以上を経て、現在に耐える作品ばかり。その天才ぶりに舌を巻く。そういえば、戯曲を書き始めたとき、二つ心したことがあった。ひとつは太宰の小説のように読みやすい戯曲、読める戯曲を書くという決意。もうひとつは安吾のほうだが、それはまたの機会に。
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