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2009年5月14日 (木)

哲学とは何か

池田晶子『私とは何か』(講談社)を読了。賛同するところ、否定したいところ、いろいろとあるが、彼女の功績はつまるところ『哲学』というものを物々しい書籍から解放したところだろうと知る。その無鉄砲とも、鉄火肌ともとれる文跡が彼女のすべてなのだろう。印象に残ったのは酒についてのエッセイで、「酒はスピリッツというではないか」というひと言だ。なるほど、気がつかなかった。ところで「私とは何か」、私の場合「私とは私の隣人である」と劇作家ふうに命題をたてておこう。私を愛するように隣人を愛さねばならぬが、隣人などそう簡単にみつかるものではナイ。また〔愛する〕ということがよくワカラナイ私にとって、〔愛されたい〕という希求もナイ。私は私の隣人であるが、彼はいつも静かに黙している。所在もワカラズ、正体も知れないが、時折、私とともにあって、こうやって書き物などをするのである。

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